【医療法人社団 愛友会 介護老人保健施設 勝田】Webで施設見学

病院と同じ建物内にある介護施設は、利用者さんにもスタッフにもメリットがありそうですよね。上尾中央医科グループ（AMG）の「老健勝田」は、地域医療に取り組む「勝田病院」と同じ建物内にあり、多様な利用ニーズに応えられる体制を整えているとのこと。さまざまな働きやすさを整え、介護職未経験者も歓迎しているそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます。

「老健勝田」へのアクセスは、常磐線「勝田駅」より市内循環バスで約20分。敷地内に広い職員用駐車場があるため、スタッフはほぼ全員、市内やお隣の水戸市からマイカー通勤しているそうです。玄関では、主任として活躍する介護福祉士さんが迎えてくれました。勝田病院と同じ玄関なんですね。「そうなんです。ご家族の面会などもこちらの玄関から入っていただき、エレベーターで当施設のフロアまで来ていただきます」。

見学前に、総合案内を見せていただきました。「建物の1階～3階は勝田病院、4階～5階は当施設で、利用者さんの検査・受診は勝田病院の外来を利用しています。勝田病院は24時間救急車を受け入れているため、夜間に急変があってもすぐに医師に相談できて安心なんですよ。利用者さんは、勝田病院を退院後に入所される方もいますが、医療が身近な環境に魅かれて、他の病院や在宅から入所を希望される方のほうが多いそうです。

さっそく入所フロアに行ってみると、勝田病院の看護部長も兼務する佐藤看護部長にお会いできました。どんな仲間を求めていますか？「やる気があって、利用者さんのために一生懸命になれる方なら、経験や資格の有無に関係なく大歓迎です。介護部門には経験豊富な中堅・ベテラン層が多く、はじめて介護の仕事に携わる方でも安心して働けるようにサポートしているので安心してくださいね」と、看護部長。

「地域密着型老健として、当施設のスタッフは地域行事や近隣の清掃活動などに積極的に参加しています」と、看護部長が写真を見せてくれました。素晴らしい取り組みですね。「ありがとうございます。『認知症サポーター』を養成する講座を開催できるキャラバン・メイトと呼ばれるスタッフや、相談員・ケアマネージャー・訪問リハビリスタッフが積極的に施設外に出向いているため、地域のネットワークが自然と広がっているんです」。

つづいて、広報担当の事務スタッフさんが、広報誌を見せてくれました。行事の写真がいっぱいですね！「施設生活に少しでも楽しみを持っていただけるよう、さまざまなレクリエーションや季節行事を充実させています。歌ったり踊ったり、時には屋外に出たりと、スタッフも一緒に楽しんでいて、毎回たくさんの利用者さんの笑顔に出会えるので写真に残して広報誌で紹介しているんです」と、事務スタッフさん。

デイルームの一角で、新人介護スタッフさん（写真右）への指導が行われていました。「未経験者にはもちろん、経験者にも業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、こんなふうにマンツーマンのOJTを実施しています。近年では、認知症が進行している方も増えているため、コミュニケーションのコツやケアの注意点などもしっかり伝えるように心がけています」と、サポート役の先輩（写真左）。

会議室を覗くと、多職種カンファレンスが行われていました。「職種を超えたチームケアを推進する当施設では、医師・看護師・介護スタッフ・相談員などが集まり、定期的に意見交換や情報共有を行っています。退所後は、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリなどの在宅サービスを導入する方もいらっしゃるため、『勝田病院』や『訪問看護ステーションかつた』のスタッフと連携する機会もあります」と、介護主任さん。

デイルームに戻ると、看護師さんを発見。病院併設の老健だと、医療依存度が高い利用者さんが多いですか？「経管栄養の方は常時10名ほどいて、看取りケアにも対応していますが、安全面や業務負担を考慮し、そのような方が多くなり過ぎないように調整しています。私はスキルアップのために、あえて医療現場に近い老健で働くことを選んだので、看護の知識・技術を求められる機会が多いのは嬉しいです」と、看護師さん。

つづいて、内装リニューアルを行った居室を案内していただきました。「歴史ある施設ですが、老朽化したハード面は随時リニューアルを行い、利用者さんにとってもスタッフにとっても快適な施設環境を整えています。居室は壁紙を張り替え、こちらの家具も新しくしたばかりです」。2023年9月からは、業務効率アップのために電子カルテを導入予定とのこと。

入所フロアに戻ると、介護スタッフさんがeラーニングを受講していました。「AMGのキャリアラダーシステムに沿って施設内研修を定期開催しているほか、自己学習支援として2022年よりeラーニングを導入しています。資格取得支援などのキャリアサポートも充実していて、働きながら実務者研修を修了して介護福祉士の資格を取得したスタッフも複数名在籍しているんですよ」と、介護主任さん。

最後は、敷地内の24時間保育室へ。「こちらは勝田病院のスタッフも利用していて、平日の昼間は10名前後のお子さんの利用があります。当施設にも小さなお子さんを持つ方が複数活躍していて、子育てが一段落した先輩ママさんも多いので、これから妊娠・出産を予定している方にとっても心強い職場だと思います」と、介護主任さん。子育てサポートも充実しているんですね。今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。病院と同じ建物内にある老健、いかがでしたか。

モチベーションの高いスタッフさんばかりで、皆さんのいきいきと働く姿が印象に残りました。質の高いチームケアの提供に努めているだけでなく、利用者さんのために季節行事を盛大に開催したり、地域のために認知症サポーターの育成や清掃活動を行ったり、独自の取り組みも充実しています。

――働きやすさはどうですか？

介護スタッフの残業時間はほぼゼロだそうで、家庭やプライベートを大切にしながら働ける環境です。お休みの希望も通りやすいですし、24時間保育室などの子育てサポートも充実していて、結婚・出産後も安心の職場です。

――では、ここはちょっと、というところは？

医療依存度の高い利用者さんが多い点は、大変かと思います。ただ、看護部長さんは、笑顔で楽しく介護の仕事に取り組める環境を第一に考えていて、業務過多にならないように常に気にかけているそうで、スタッフが疲弊してしまわないように、医療依存度の高い方が増えすぎないよう人数を調整しているとのことでした。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

季節行事では、スタッフの皆さんによる出し物が好評だそうで、タヒチアンダンス・どじょうすくい・手作りの獅子舞など、毎回クオリティが高いそうです。施設のホームページに写真が掲載されています。